普段の生活の中で、自分の仕事に関するものを見た時や状況によって、あたかもそこが職場のような感覚で振る舞ってしまう人も多いのではないだろうか。
それは職業病と呼ばれるものだ。
自分が従事する仕事によって心身に不調をきたすのも職業病だが、つい職場にいるように構えてしまう人間の行動の一つでもある。

それぞれの職種によって現れ方や場面も異なるが、看護師の場合は日常的に清潔を意識する、ということが挙げられる。
仕事上、清潔は必須でもあるため、日ごろから手洗いは入念に行い、テーブルは常に除菌、衣類も除菌効果のある洗剤を使用するなど徹底的に清潔を保つ傾向がある。
また、院内での業務は人の命に関わることもあり、手際よく働くことが求められるため何かと急いでしまうという人も多い。

他にも、お見舞いや個人的に治療を受けるために訪れた病院内での看護師の働きぶりが気になるなどの声がある。
さらに、友人とのごく普通の会話の中でうっかり医学用語を出してしまうという方もおり、この場合、食事をしている場所での発言となると場合によっては場を凍らせることもあるので注意が必要だ。
だが、職業病はそれだけ真面目に業務に取り組んでいる証拠でもあり、自分に仕事上のスキルが身に付いているということでもあるだろう。
あとは、医療系ドラマに違和感を感じても、「ここは職場ではない」という意識を持つことも大切だ。